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METAL HAMMER JAPAN 編集部ブログ

《特別企画》LOUD PARKをより楽しむための見どころチェック!(前篇)【『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』より】

 日本でもこれまでさまざまなメタル&ラウド系フェスティバルが開催されてきたが、2006年に産声を上げたラウドパークは、そのなかでも最も多くのメタル・バンドを招聘し続けてくれたイベントだと言えるだろう。2017年を最後に連続開催ではなくなったが、本2023年3月、約5年半ぶりに復活を遂げる! そしてヘッドライナーにはこちらも復活のパンテラ!……と、話題騒然だ。
 そこで、今週末開催のラウドパークをより楽しむべく、前後半に分けて本公演の見どころをチェックしていこう! 前篇となる今回は、イベント関係者にここに至るまでの経緯などを聞いてみたぞ。ライヴに参加する人は“当日までのテンション・アップ”に、そしてまだ迷っているという人も“こんなライヴが見られそうだ”とワクワクしてほしい。いろいろな情報&想いを会場に持っていけば、メタル・フェスはもっと楽しくなるはず!

取材:竹内伸一

 

話を聞かせてくれたのは……
安藤竜平
2007年3月、[株式会社クリエイティブマンプロダクション]入社。 宣伝部として、おもにパンク、ハードロック/ヘヴィメタル公演やイベントを中心に担当する。2012年頃からはアーティストのブッキングも行なっており、以降もラウドネスを始め、アウトレイジ、LOVEBITES、アンセムといった日本のヘヴィメタル公演も担当している。もちろんラウドパークにおいても、初年度から携わっている。

 

パンテラの復活がなければ
ラウドパークの復活もなかったかも。

—《LOUD PARK/ラウドパーク》が約5年半ぶりに開催されます。まずは復活に至った経緯を教えてください。
 実はラウドパークは“2017年が最後だ”とは言っていないんですよ。私たちも開催しないまま5年半も経っていたのかと驚いているくらいなんです(笑)。2019年のはじめに同じメタル系のフェスとして《Download Japan》を開催しました。ラウドパークを観たいという要望も大きかったんですが、我々としては大規模なメタル・フェスをふたつ手掛けるのはちょっと難しいということで、ラウドパークはお休みということになったんです。翌2020年も2度目の《Download Japan》を開催しようとしていたんですが、コロナ禍になってしまい延期にせざるを得ず、ようやく昨年開催できたような状況なんです。

—当然、ラウドパークの開催も困難だったわけですね。
 そうなんです。で“なぜ今ラウドパークを復活させたか”といえば、それはもうパンテラですよね。今回はラウドパークと《PUNKSPRING》を同じ週末に開催するんですけど、そういう形であれば、パンテラの公演を行なうための会場は確保できるわけなんです。それで、このタイミングでパンテラをブッキングしたいと思って動き出して、どういう形で彼らを呼ぶのがいいのかを考えたときに、メタル・フェスをやろうという話になっていったんですね。

—PUNKSPRINGと連日開催する形でパンテラをメインとしたフェスの構想が生まれて、ならばそれをラウドパークという冠でやろうということになったという。
 そうですね。だから、パンテラの復活がなければ、ラウドパークの復活もなかったかもしれません。ただ“ラウドパークを開催します”と発表した段階で、かなりの反響があったんですよ。“こんなに待ち望んでいた人がいるのか”と僕らも驚きました。

—パンテラ以降、ほかのラインナップはどのように決めていったんですか?
 社内でいろいろな候補を出しつつ、開催を発表すると、さまざまなエージェントから売り込みや提案が来るので、そういったなかから、こちらのイメージするラウドパークに合うのかといったことも考えながら決めていくという感じです。多くの人に観たいと思ってもらえるように、いろいろと調整をして現在のラインナップに至りました。今回は粒ぞろいでいいアーティストが揃ったと自負しています。

—これまでもスラッシュ系が多かったりロックンロール系で固めていたりと、その年によってカラーがあったりしましたが、今回は何かテーマみたいなものはあったんですか?
 ラウドパークに限ったことではないんですが、ラインナップを決めるときは、基本的にはあまり偏りすぎないようにというのは意識しています。ジャンルに特化しながらも、そのなかでバラエティに富んだものにしたい。今回はパンテラありきではありますが、そことリンクするバンドだけではなく、同じメタルでも違ったファン層を持つアーティストにも出演してほしいとは思っていました。

—またラウドパークは毎回、さまざまな国籍のバンドが出演しますよね。今年も英米だけでなく、ドイツ、北欧、日本のバンドが名を連ねています。それもバリエーションを持たせるという意図からですか?
 それはたまたまで、言われてみればいろいろな国のバンドが出ますね。でも意図した部分ではありません(笑)。

 

◎各バンドの見どころは《LOUD PARKをより楽しむための見どころチェック!(後篇)》 でどうぞ

 

《LOUD PARK 2023》
3月25日(土) @インテックス大阪
3月26日(日) @幕張メッセ(千葉)
※両公演では出演者が異なります。詳しくはオフィシャル・ホームページ<https://www.loudpark.com>で確認!

 

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