日米を股にかけるトップ・レスラーのクリス・ジェリコが、フォジーのフロントマンを務めているのは御存知のとおり。
そんな彼が《スマックダウン》から80年代ヘア・メタルについてまで、すべての質問とロックアップ！
日本ではFMW、WAR、新日本プロレスで名を馳せ、米WWEにてトップを獲ったクリス・ジェリコ。そんな彼のもうひとつの顔こそ、1990年代末からスタートさせているヘヴィメタル・バンド、フォジーのシンガーというものだ。フィニッシュ・ホールドをハロウィンの楽曲名からつけるなど、その“道”にも精通するタフガイである。
2019年から作り始めた新作も、いよいよリリース時期を迎えるという“Y2J”が、新作についてはもちろん、プロレスやファッショ、そしてポール・マッカートニーとの思い出まで、ファンから寄せられたさまざまな質問をライオンサルトでプレスする！
Interpretation by Tommy Morly
俺らは新しいアルバムを
“『チャイニーズ・フォゾクラシー』”って呼んでいるんだ。
—サインを求められたなかで、最もヘンだったシチュエーションを教えてください。
それは多分“赤ん坊”だな。いつだってあれを思い出してしまうね。
ほかにも、サインをした部分に後日タトゥーを入れたって話を聞くと、毎回驚かされてしまうよ。サイン会でサインをした相手が、それをタトゥーにして後日再びサイン会場にやってきたことがあったんだけど、あれはなかなかのコミットぶりだったね。それでもあの泣き叫んでいた赤ん坊のほうを先に思い出してしまうな。でも、さすがにあの子は俺のサインをタトゥーにはしていないと思うけど！
—以前、フォジーのショウのあとに会ったことがありますが、緊張のあまり話しかけられませんでした。あなたは誰かを前にして震えるほどの緊張をしたことはありますか？
ジェイムズ・ヘットフィールドに初めて会ったときは、俺がまだ30代前半だったこともあってヘンな感じだったね。“あなたの音楽、そして歌詞に感謝してます”って感じで、バカ丸出しで伝えたんだ。
ポール・マッカートニーにも同じようなことをしたことがあって。《ロックの殿堂》授賞式のディナーでのことで、彼とすれ違ったときに“ヘイ、ポール。今、俺があなたの背後を突いたように、もし忍者に攻撃されるようなことがあったら……”と話しかけたら、彼は“お前は一体何を言っているんだ？”という感じで俺を見てきたよ。
少しして彼がビュッフェを歩き始めると、多くの人が彼と写真を撮ろうとやってきた。 再び彼のもとへ行き“もしここから出たくなったら俺に言ってくれ”と伝えたら、彼は“キミは一体誰なんだ？ セキュリティか何かなのかい？ もし僕が忍者に囲まれて困ったらすぐキミに知らせるからね。わかったかい？”と言われたよ。それで俺は“よし、俺はポールに覚えてもらったぞ！ 俺は<忍者のヤツ>ってことだぜ！”となったよね（笑）。
—ジェイソン・モモア（※高身長の俳優／モデル）に腕相撲で勝てますか?
そんなの簡単だぜ！ 俺は腕相撲の秘訣を知っているからさ。それは30年近く前に腕相撲のチャンピオンに聞いた技で、スゲェ秘訣なんだけど誰もこれについて知らなくて……まぁ、かなりの秘密なんで教えてあげられないけどね。
しかし、もし君が［モモアvsジェリコ］の腕相撲の試合を組んでくれるなら、俺は確実にアイツを負かしてやる。アイツもメタル野郎なんだろ？ ぜひ試合を組んで連れてきてほしいな。『METAL HAMMER』なら実現させてくれるんだろ！？
—最後に野外で真っ裸になったのはいつですか？
俺が10代だった頃、カナダでは野外で裸になれるかどうかってのが、けっこうアツい遊びだったんだ。多分あれが最後だったと思うぜ。
今の時代、野外で裸になるってのは、あんまり流行りはしないんじゃないかな。
—フォジーのニュー・アルバムはどんな感じになりそう?
実はもうできているんだ。多くのバンドもそうだったと思うけど、ロックダウン期間中にアルバムを完成させたんだよ。あまりにも長くかかったから、俺らはこれをちょっとした“『チャイニーズ・フォゾクラシー』”って呼んでいて。だって、最初のヴォーカル・トラックは2019年の5月に録ったんだからさ。
それでも、今年の5月よりも前にリリースされることはないだろうね。だから実に3年もの時間がかかったってことになるな。アルバムが発売となるちょっと前には、ビデオがリリースされるんじゃないかな。
◎続きは『METAL HAMMER JAPAN Vol.10』 でどうぞ
