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METAL HAMMER JAPAN 編集部ブログ

イングヴェイ・マルムスティーン、コロナ禍を語る

各国のミュージシャンが語る<新型コロナ・ウィルス対策>の現状
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Photo by William Hames

 

 メタル・ミュージシャンに世界のコロナ事情を聞くインタビュー。その第13回は、米マイアミより“王者”イングヴェイ・マルムスティーンが見参! コロナ禍が徐々に回復へと向かうアメリカにて、次のステップに向け進んでいる彼の今後のプランとは!? ソーシャル・メディアでのファンとの触れ合いについても、彼ならではの見解を語ってくれた。

 なお、9月15日発売予定の『METAL HAMMER JAPAN Vol.7』では、彼が考える“ヘヴィの流儀”について、そして7月23日に発売する約2年半ぶりのニュー・アルバム『パラベラム』について大いに語る! 見逃しなく☆

 

Translation by Tommy Morly

 ※インタビューでの状況は、7月上旬取材時の内容となります。

 

これは単に俺だけのことじゃなくて、関わってくれたすべての人が以前の状況にカムバックしようとしている。

 

―現在、あなたが住んでいるフロリダ州のコロナ状況はいかがでしょうか?

 俺が住んでいる南フロリダのマイアミビーチは地球に残された楽園のようなもので、一度もロックダウンになったことがなくて、ツアーに出られなくなったこと以外、生活はそこまで大きく変化してはいないんだ。今日(※取材は7月前半)だってビーチをフェラーリでドライブしてきたくらいで、いつもの生活を楽しんでいるね。

―それはなによりです。

 だけどカリフォルニアやニューヨークやイリノイなど、ここ以外の都市はロックダウンになったし、場所によっては今もまだ混乱が続いているようではあるよね。だから俺はここにいられてかなりラッキーだなと思うよ。

―イギリスを中心とした一部のヨーロッパ諸国やアメリカの主要な都市ではワクチンの接種率が7割近くとなり、多くのミュージシャンがポスト・コロナを見据えた準備を始めています。あなたはこれからアルバムをリリースするというタイミングですが、ツアーなど次のステップに向けた準備については?

 まさにその最中だよ。クレイジーなツアーになりそうだね。2週間後にはマイアミでライヴがあるし、7月末にかけてはタンパやテキサスにも行くことになっている。11月には東西の両海岸を横断するような大がかりなツアーをする予定で、オープニングにはジョン5を迎えるんだ。たくさんのショウを行なうつもりだよ。

―それは楽しみですね!

 ツアーに関わる産業はすべて壊滅的な状況に追いやられてしまったので、プロモーターや会場は本当に生活がおびやかされてきたよな。これは単に俺だけのことじゃなくて、ゆっくりではあるけれど関わってくれたすべての人が以前の状況にカムバックしようとしているんだ。アメリカは今やっと再び始まろうとしている感じだね。

―ぜひ日本にもその活気を持ち込んでもらいたいと思います。

 年内の予定はすべてブッキングされているけど、来年には日本に戻りたいし、ヨーロッパ、南米などほかの場所にも行きたいと思っているよ。

 

 

自分の正直な気持ちを完全に出し切ったという意味で、最強のアルバムになったと自信を持っているよ。

 

―過去17ヵ月に渡り、多くのミュージシャンが活動を維持するためにオンラインでのショウを開催したり、シングルやEPをリリースしてきました。あなたの場合はスタジオでの様子などを積極的にSNSで発信しており、これは90年代のあなたからは考えられなかったことでもあります。こういった状況では、特にソーシャル・メディアでファンとつながることは重要なのでは?

 それは一理あるよね。俺にとってベストな方法はロードに出ることだ。一度でも俺のライヴに来くれば、どんなことが体験できるのか説明する必要もないだろう。

 ―確かに。

 でもそれが閉ざされたとなれば、俺は作曲をしてアルバムをレコーディングすることに没頭するってワケだ。たくさんの理由があるだろうけど、今回の『パラベラム』は自分の正直な気持ちを完全に出し切ったという意味で、最強のアルバムになったと自信を持っているよ。

―2000年代以降ともなると、あなたはトップ・ギタリストの座を得て、レコーディング、プロモーション、ライヴ・ツアーと忙しく、ギター・クリニックのような直接ファンと触れ合う機会は減ってきましたよね。しかしソーシャル・メディアではファンがフランクに質問を投げかけて、気に入ったものをピックアップして答えることもできるようになりました。そういった直接的なファンとのコミュニケーションは、やはり楽しいものなのでは?

 そのとおりだ! 俺は長年たくさんのクリニックをやってきたから、質問を受けてそれに答えるというのは、俺自身楽しんでやってきたことだったよ。本音を言えば、会場に足を運んでオーディエンスの前でクリニックをやるっていうのがもっといいんだけど、ネットを介してであっても、俺は楽しんでいるよ。ある意味自分のメイン活動とは別の側面を含んでいるけど、俺はそんなことは気にしていないからな!

 

 ◎続きは【メタルハマー・ジャパン Vol.7】 でどうぞ

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