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METAL HAMMER JAPAN 編集部ブログ

mayu&葉月&ハラグチサン/NEMOPHILA【『METAL HAMMER JAPAN Vol.9』より】

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 先に公開したSAKI&むらたたむの対談 に続いては、mayu、葉月、ハラグチサンの3人の鼎談だ。
 前ふたりに比べトータル・キャリア的には浅いメンバーとも言えるが、彼女たちはアルバム制作、そしてワンマン・ライヴにて何を得たのだろうか? そして6月に控える対バン・ツアーでは、どんな姿を見せてくれるのか?

 

 

プレッシャーよりも
よっしゃー!のほうが強かった。
>mayu

―1月9日の“フル・メンバー1st有観客ライヴ”は、かなり早い段階でソールドアウトとなり、メンバー的にも関心の高さが実感できたのではと思います。

葉月 “チケットが何枚出ていて”という事前情報はいただいていたんですけど、会場に行って椅子が並んでいるのを見ても、そのときは想像ができなくて。紗幕が降りた瞬間に“あ! すごい”みたいな。大げさなんですけど、ステージで“これが息をしているってことなのかな”って、ミュージシャンとしての嬉しさを感じましたね。

mayu 私のなかでは“ライヴが終わってすごく感動した”じゃなくて、一番最初の紗幕がドンっと落ちたときの、皆さんが想像以上にいっぱいいたことに驚いたというのが、今でも一番の思い出になっているんです。その日を総合するインパクトというか、たくさんの人が応援してくれているんだ、というのを感じられたのが大きいですね。

ハラグチサン 一番最初に聞いたときは、まだ想像できない感じで、お客さんは本当に来てくれるのかな?という不安もあったんですけど……ライヴが始まって最初の紗幕が降りた瞬間、久しぶりということもあり“やばい、人が目の前にいるってこういうことだ”って。お客さんは“おうっ!”となったと思うんですけど、自分たちも“おうっ!”となっていて(笑)。

―SAKIさん、むらたさんも、その瞬間のことが印象に残っていると言っていました。大会場がフルハウスであるということは、ある意味プレッシャーにもなっていたのではと想像するのですが。

mayu プレッシャーよりも、”よっしゃー!”のほうが強かったですね。日に日に数字が増えていって“ソールドアウトしたよ”って聞いた嬉しさのほうが大きかったので。空席を気にしてやるぐらいなら、満席のほうが気持ちも楽しいし嬉しいですから。

ハラグチサン 私は、逆にちょっとプレッシャーで……。ただプレッシャーには感じていたんですけど、逆にそう感じていないメンバーと話をすることで、ライヴが近づくにつれてだんだんと楽しみが勝っていきました。

 

 

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―ファンのライヴへの期待は、その前段でリリースされた『REVIVE』への答えとも言えそうです。本作は、自分のどんな部分が強く出たアルバムだと思いますか?

葉月 ギターに関しては、昔からハードロック/ヘヴィメタルを聴いてきたので、その経験が生かせた曲もあったり。それとはまた別に、疾走感のあるキャッチーなメロディに自分のフレーズを入れるのがすごく楽しかったり。わりと息継ぎのないシュレッド系のギター・ソロはよく出ていると思うんですけど、ほかにも泣きのギターがあったり、いろんなエッセンスを入れていけたかなとは思います。

ハラグチサン 今回は、自分でも“そういうスタイルがあったんだ”と気づけるような、集大成みたいな感じになっていると感じました。今までやってこなかったプレイ・スタイルをどんどん取り入れている曲もあって。これから、もっと幅の広いベーシストになれるんじゃないかと。

―楽曲に自分を引き出してもらったという感じですか?

ハラグチサン そういうところ、ありますね。もともとはツー・フィンガーでガンガン系だったんですけど、ここは全部サムでやってみようとか、ここはピックでギャンギャン弾こうとか、そういうスタイルがいろいろ散らばっている感じです。またテクニカルな部分もちょっとずつ……本当にちょっとずつ見えてきた感じはしています。

mayu 私も同じくです。“この楽曲を歌わなかったら、こういうアプローチはしなかっただろうな”ということがいろいろあって。レコーディング中もそうですし、リハを重ねてライヴで披露して、余計にすごくわかっていったんです。スクリームの出し方にも、最初からフル・パワーなのか、徐々に加速していくのかとか。

―歌っていくことで、どんどん自分のものになっていったという。

mayu 課題が多いアルバムだったので最初は不安もあったんですけど、1曲1曲できていくうちに自分の曲になっていくのがわかりました。いろいろな曲調を歌っていくうちに、“歌い出しでブレスした瞬間に、その曲の空気感に入り込む”ということができるようになっていったというか。

―リハーサルについても、充分に時間を作れたという感じですか?

mayu 今回は1ヵ月前からステージを想定した広めのスタジオで横の動きやライン、お立ち台の高さなども確認できたので、充実したリハーサルができたんじゃないかなと思いますね。

―SAKIさんやむらたさんは、大きいステージの経験もあり、キャリアとしても先輩にあたります。おふたりからのアドバイスなどはありましたか?

ハラグチサン たむさんとふたりでリズム体の練習をしたときは、音を合わせる以外にもいろんな話をしてすり合わせていったりとか。そういう機会が増えてからは、ミュージシャンとしても人としても、たむさんの話が自分にはすごいグサグサと刺さったりして。そのなかで自分を補正していくことがけっこう増えました。

―それこそ、むらたさんの家で一緒に練習をしたりもしたそうで。

ハラグチサン そうですね、夜ご飯まで一緒に(笑)。ベースとドラムで練習をやるようになってからはいい方向に変わってきて、それは音だったりメンタルですごく感じています。

◎続きは『METAL HAMMER JAPAN Vol.9』  でどうぞ

 

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  • アーティスト:NEMOPHILA
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